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1987年 アメリカ
原題:Over the Top
監督:メナハム・ゴーラン
出演:シルヴェスター・スタローン、デヴィッド・メンデンホール、ロバート・ロッジア、スーザン・ブレイクリー
上映時間:94分
映画『オーバーザトップ』は、まさにそのタイトル通り、エキサイティングな興奮の極みを追求した作品である。1987年のこの映画は、スタローンの圧倒的な存在感と壮大な筋書きによって、観る者を引き込む。
物語は、リンカーンがトラック運転手の大会「世界アームレスリング選手権大会」に挑戦し10年前に捨てた息子を取り戻すといういたってシンプルなストーリー。
主演のシルヴェスター・スタローンが演じるリンカーン・ホーク。彼は過去の過ちを乗り越え、息子との絆を取り戻そうとするトラック運転手。そのキャラクターの強さと情熱が、映画を通して感じられる緊迫感や感動を生み出す。
息子役マイケルを演じるデヴィッド・メンデンホールは一世一代の演技を見せる。彼の演技は、父との複雑な関係を描く上で重要な要素となっている。他にはほとんど作品に出ていないのが残念。
作品を通してリンカーンとマイケルの祖父との対立が描かれるが、祖父であり大富豪のジェイソン・カトラーを演じる名優ロバート・ロッジアの演技も見逃せない。彼を知らない方は「スカーフェイス(1983年)」、「ビッグ(1988年)」を是非観てほしい。様々なタイプの役を演じられる名バイプレイヤーである。
さらに、映画にはリンカーンが参加する「世界アームレスリング選手権大会」のライバルたちが登場する。彼らを演じる俳優陣も、各キャラクターに独自の個性を添え、試合の興奮を引き立てている。
映画はまた、80年代らしい演出とサウンドトラックが特徴的である。ジョルジオ・モロダーが担当したサントラは、彼が手がけた「スカーフェイス」、「フラッシュダンス」、「トップガン」に引けを取らない完成度。誰もが一度は耳にしたことがあるであろうロビン・ザンダー(チープ・トリック)の名曲「イン・ディス・カントリー」もこの作品に収録されている。燃え上がるような音楽と激しいアクションが、観客を退屈させることなく、一気に物語に引き込んでいく。
物語最後のアーム・レスリングの試合のクライマックスでは、見る者の心臓が高鳴ること必至。スリリングなシーンと共に、父と息子の絆が最高潮に達する。『オーバーザトップ』は、アクションだけでなく、家族や友情の大切さを教えてくれる傑作である。
『オーバーザトップ』は、スタローンの演技だけでなく、キャストの連携とサウンドトラックの効果的な使用によって、観る物に圧倒的な興奮を提供する作品となっており、この映画が多くの人に親しまれる理由がここにある。
それでは、また別の作品紹介でお会いしましょう。「さよなら、さよなら、さよなら!」
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