スコセッシのギャング映画にはずれ無し！
原題：Goodfellas
1990年 アメリカ
監督：マーティン・スコセッシ
出演：レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ
上映時間：145分
ギャング映画には名作が多いが、本作はその中でも最高峰に位置づけられる。実在のギャングスターであるヘンリー・ヒルの半生を描いた作品である。
主人公ヘンリー・ヒルを演じるのは当時ほぼ無名であったレイ・リオッタ。2022年5月26日に亡くなったとの報道には大変驚いた。未だ67歳だった。改めて彼の出演作を振り返ると好きな作品が多い。「フィールド・オブ・ドリームス（1989年）」、「コップランド（1997年）」、「アイデンティティー（2003年）」は特にオススメ。個性的な役柄が多いアクターだった。
ロバート・デ・ニーロ演じるヘンリーの兄貴分ジミー・コンウェイと本作でアカデミー助演男優賞を受賞したジョー・ペシ（狂犬トミー・デヴィート役）がとにかく怖い！
監督はマーティン・スコセッシ。言わずと知れた映画界を代表する監督である。代表作「タクシードライバー（1976年）」、「レイジング・ブル（1980年）」は絶対観るべき作品である。本作を楽しめた方には、スコセッシ、デ・ニーロ、ジョー・ペシの三人が最タッグを組んだ「カジノ（1995年）」もオススメする。
初のアカデミー監督賞を受賞した「ディパーテッド（2006年）」はレオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォルバーグ、マーティン・シーンなど錚々たる顔ぶれを揃えた豪華な作品であるが、オリジナルである「インファナル・アフェア（2002年）」の大ファンからすると、やや残念なリメイク作である。
スコセッシは音楽の使い方が本当に上手い。映像と音楽の融合に酔いしれる瞬間が何度も訪れる、センスの塊である。
本作のブログを書いてたら、出演者の一人であるポール・ソルヴィノの死去が伝えられた。いかにもマフィアというルックスの俳優であったが、その印象を決定づけたのも本作でのマフィアのボス（ポール・シセロ役）であろう。出番は少ないがトム・クルーズ主演「ザ・ファーム法律事務所（1993年）でのマフィアのボス（モロルト兄弟）の演技が印象深い。
ギャング映画の傑作である本作を是非観てほしい！
それでは、また別の作品紹介でお会いしましょう。「さよなら、さよなら、さよなら！」
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